ルーが我が家に来て7年と3か月、うちの四番目の子供の様に育て、いや、主人は、はっきり云った。「上3人の子育ては失敗したが、ルーはちゃんと育てよう」と。必然、立派な飼い主依存犬に育った。しかし、犬は犬。いつも一緒に行動できるわけではなし、置かれた状況を理解できなかったり、受け入れ難いこともある。これは、ルーにとってもベストとはいえない。でも今更、自立に向けて引き離し訓練もできず、ルーはこのまま飼って行こうと思う。
お気に入りの椅子の上でくつろぐ ルー。
で、五番目の娘、エッシュは一人でも強くたくましく育ってほしいと、うちに来た日から、夜はリビングで、独りで寝かせている。つまり、「おやすみー」とお父さん、お母さん、お兄ちゃん(ルー)が部屋から出て電気がピッと消える。小さなエッシュを独り残すのは心が痛いが、エッシュのためと、毎晩自分に言い聞かせ、2階へと上がっている。
座椅子はエッシュの定位置になっている。
だが、10日前、エッシュが、2階への階段を独りで上った! ああー、ついにその日が来てしまった。エッシュは運動能力が高いので、上れるのだが(事実、山などの階段はすいすい上り下りしている)、自分は上れないと思い込んでいたため、用事があって2階に上がると、依存犬のルーはもちろん一緒に上がるが、エッシュは階段の下で、みんなが降りるのを待っていた。その方が都合がいいので放っておいたのだが、いつか上るだろうとは思っていた。そうなると、想定内だったが、夜、みんなが寝る時、2階へ付いて来ようとする。エッシュが寝ると、そっとルーを呼んで、部屋を出るが、なぜかエッシュもぴったり足もとにくっついている。また、リビングに戻りエッシュが落ち着くのを待って、よしっとル―を連れて出ると、あれ?エッシュも出てる。
昨夜も苦労していた。1回目失敗。困ったなーとエッシュを抱っこしていると、突然ルーが、エッシュの好きな玩具を口にくわえては、投げて遊びだした。エッシュはいてもたってもおられず、ルーが遊んでいた玩具を横取りし、いつもの座椅子に銜えて行った。同時に「ルー!」と呼び、ルーと私はさっとリビングを出て2階へ上がった。
ルーはつまらないくらいおとなしい犬で、玩具で遊ぶなんて、まずない! それが、あのタイミングでと言うのは、おそらく、エッシュの注意を引いてその隙に、とのルーなりの作戦だったと思う。知能犯だな~ 何より、ルーとチームプレーが出来たのがすごーーーく嬉しかった (^o^)v
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